date 2004.02.05 at 札幌厚生年金会館(DANCE OF DEATH
WORLD TOUR 2003-2004)
THE NUMBER OF THE BEAST TOUR から20年ぶりにIRON MAIDENが札幌にやって来ました。
NWOBHMの代名詞とも言えるMAIDENの勇姿を生で見れるとあってずーっと楽しみにしていたのでした。当日は昔のバンド仲間と雪が舞い散る中、札幌までMAIDENのCDを聴きながらワクワクしながら走っていきました。
ニューアルバム「DANCE OF DEATH」をしっかり覚えて準備万端。軽くビールをひっかけ、雪まつり初日の人混みの中、厚生年金会館に乗り込んでいきました。
1月24日NYのハマースタイン・ボールルームで行われたショウで、観客がミキシングコンソールにビールをかけ演奏が中断されるハプニングがあったそうな。今日はそんなことがないことを祈ろう。
座席は前から13番目。ローディがサウンドチェックで顔を出すが、表情までバッチリ見える距離です。MAIDENのTシャツや、革ジャン・Gジャンのメタルキッズもたくさんいて(エディのマスクをかぶっていたヤツもいたね)ユニオンジャックを振ったり、奇声をあげたりして、客電がついているうちから雰囲気を高めてくれました。SEに「DOCTOR DOCTOR」が流れ、それに合わせてみんなが歌ったり踊ったりしているときに客電が落ちる。
一気に歓声が上がり「MAIDEN」コール!
ニコ・マクブレインだけ一足先に顔を出し、手拍子を促した。オープニングはDANCE OF DEATHから「WILDEST DREAMS」。トリプルギターの重厚なバッキングリフから他のメンバーが飛び出して来た。ビデオ等で見るようにブルース・ディッキンソンはセットの上部で派手なアクションを決める。
ホントに目の前で憧れの6人が演奏している。bombにはそれだけで鳥肌ものだった。サビは大合唱。頭を振り続けた。
ステージセットは中世の城の外壁のようなイメージ。両脇にアルパムジャケットのような死神が釜を持って立っていた。ツアーパンフとまんま同じだ。
息もつかさずWRATHCHILDへ。2ndアルバム「KILLERS」からの名曲だ。若いファンも多かったがみんなしっかり歌っていた。古い曲は当然ながら途中加入のヤニックのソロパートがないのだが、彼独特のギターアクションも若い頃のリッチーブラックモアのように観客の視線を釘付けにしていた。「NUMBER OF THE BEAST TOUR以来の久々の札幌、楽しんでってくれ!」とブルースがMC。(と聞こえた。bombのヒアリングなのでアテにならんが・・)
CAN I PLAY WITH MADNESS も大合唱。名曲ばっかりだしねぇ。隣にいた友人の串くんの声ばっかり聞こえるのだが・・。
THE TROOPERではエイドリアンとヤニックがソロをユニゾンで弾いてた。かっちりと弾く2人だからできるワザだねぇ。すごく音の輪郭が強調されて良かった。デイブの丸っこい音のソロも健在。多少間違えるトコなんかも彼らしい。青春時代が蘇る・・。
スティーヴのマシンガンアクションも健在。ずーっと歌を口ずさみながら観客をアオる。
中盤はニューアルバムや比較的新しいアルバムからの選曲。ドラマチックな現代のMAIDENの世界は圧巻。8分もあるDANCE OF DEATHも退屈するどころか、ぐいぐい引き込まれてしまい、3人のギターがしっかり生かされたサウンドはとても素晴らしいものでした。PASCHENDALEのタッピングもエイドリアンはビシッと決めてくれました。
感動的なNO MORE LIESが終わり余韻に酔いしれていたら、これまた聞き覚えのあるHALLOWED BE THY NAMEのイントロが厳かに流れだす。心憎いねぇ。もちろんドラムが入ってくるトコは会場も揺れた。スティーブもヤニックもピョンピョン跳びはねる。ステージも終わりに近づいているが、全く疲れを見せないMAIDENの6人はプロそのものである。
FEAR OF THE DARKを感動的に歌い終わったブルースが叫ぶ。「SCREAM
FOR IRON MAIDEN!」。ラストナンバーIRON MAIDENに突入!全ての人が激ノリとなる。ドラムの後ろから巨大な死神エディが顔を出し釜を振り回す。このあたりはお約束で容易に想像できる展開なのだが、目の前で起きると興奮してしまいますねぇ。なんか新興宗教にハマる気分ってこんな感じかな?と思いました。とにかく超感激!
もちろん席を立つヤツなんていない。アンコールを求めるMAIDENコール!
再び現れたメンバーはアコースティックギターを手にしていた。(スティーヴはアコースティックベース)JOURNEY MANが静かに始まる。今日は全体的に重厚なサウンドでヴォーカルがちょっと埋もれていた感じだったが、JOURNEY MANはクリアでバランスも良く、ブルースのその歌唱力にも圧倒された。
コミカルなメンバー紹介に続いて「666」のMC。名曲NUMBER OF THE BEASTだ。否が応でも身体が反応する。次の日のコトも考えず頭を振る。お約束の巨大なエディが赤い目を光らせ死神の装いでステージを歩き回り、ヤニックがギターを武器に戦いを挑む。
アンコールのラストはRUN TO THE HILLS 会場全体が縦に揺れ、サビの大合唱。
とにかくbombにとって、青春時代からの憧れのメンバーたちと同じ会場の空気を共有し、夢のような時間を過ごせた喜びはここでは語り尽くせない。最初から最後まで目が離せなく、退屈する間もなく、あっという間にショウが終わってしまった印象です。
次のツアーで札幌に来たら絶対また行くよっ!ありがとうIRON MAIDEN!
SET LIST 1.WILDEST DREAMS 2.WRATHCHILD 3.CAN I PLAY WITH MADNESS 4.THE TROOPER 5.DANCE OF DEATH 6.RAINMAKER 7.BRAVE NEW WORLD 8.PASCHENDALE 9.LOAD OF THE FILES 10.NO MORE LIES 11.HALLOWED BE THY NAME 12.FEAR OF THE DARK 13.IRON MAIDEN 〜アンコール 14.JOURNEY MAN 15.NUMBER OF THE BEAST 16.RUN TO THE HILLS |