よみがえれ!ジャンク品の「Orville レスポールモデル」

 

 2003年3月8日、ふらっと立ち寄ったK市のリサイクルショップ(中古品店)で見つけたOrvilleのレスポール。「ジャンク品5000円」と表示されていたので思わず目を疑った。
 弦が1本切れているのと、ピックガードが外されてネジ穴が開いているため原型をとどめていないと判断されたのだろうか。きっとOrvilleなんて現在は生産していないメーカーなので、どこかの三流メーカーだとでも思ったのか。とりあえずジャンク品なのである。
 Orvilleとはギブソンのライセンスを取得してギブソンのコピーモデルを作っているメーカーである。(現在はないけど)言ってみれば「フェンダー」に対する「フェンダー・ジャパン」のようなモノである。
 yahooのオークションではケッコウ人気があり、3〜4万円から高いモノだと10万円以上で取引されている激レアモノだ。
 最近のギターは良い木材が入手しづらくなったためか、マトモなギターは10万円以上出さないと買えないのだから、ボディがしっかりしているならば絶対お買い得である。見た限りではネックの反りもないようだ。あとはピックアップやサーキットなんかは実家にゴロゴロ転がっているからどうにか音が出るようになるだろう。
 何のためらいもなくこのギターを握りしめ、レジへ直行したbombである。

 レジのお姉さん「こちらはジャンク品ですが、よろしいですか?」
 bomb「わかっています」
 レジのお姉さん「弦が1本ありませんけど、よろしいですか?」
 bomb「自分で張るからかまいません」
 レジのお姉さん「部品が外されているようですが・・」
 bomb「わかってます」
 レジのお姉さん「音が出るか確認してませんが・・」

 う〜ん。しつこいぞ!bombは初めてジャンク品というモノを買ったのだが、ジャンクを理解しないで買う客とトラブルが起きないよう説明しなきゃならないようなのだ。これってハヤリのコンプライアンス(法令遵守)かぁ〜?
 とにかくお姉さんの説明をさえぎるように5,250円(税込み)を払い、ニタニタしながらクルマに乗り込み帰ってきたのだった。
 さぁ〜磨きに磨きをかけて、今夜はレスポールの音色を満喫するぞ〜っ!

 

 まずは弦を外します。何年も交換してないようで、弦は黒ずんで固かったです。
 ゆるめてパチンパチンとニッパーで切るのが良いでしょう。
 きれいに磨くためには、外せるパーツは全て外します。
 ボディにキズを付けないように気をつけて・・。
 ボディは「木製品用のつや出し」、金属パーツは「サビ落とし」、プラスチック部分は「OAクリーナー」が良いでしょう。
 いずれもホームセンターで買うことができます。
 ウェスは肌着がベスト。子供が着れなくなった肌着を使いました。
 ヘッドのロゴ「Orville」は貝殻のインレイのようにも見えます。ケッコウ高いモデルだよきっと・・。
 ただ、初期の頃は「Orville by Gibson」となってたハズ・・。比較的新しいモノかな?知ってる人情報ください。
 ギブソンのライセンスを取得してるから「レスポール・モデル」の文字もちゃんと入ってます。
 左のフロントPUはサビ落とししたモノ。右のリアPUと比べて見て下さい。輝きましたねぇ。
 ボディはひたすらポリッシュで磨きます。ラッカー塗装とポリ塗装の違いってよくわかりませんが、ラッカーは磨きすぎるとダメなものもあるそうです。
 ただ、曇った感じだったので、今回は一生懸命磨きました。
 どうです。なかなか素晴らしいトラ目じゃないですか〜。
 もしかしたら、プリント(印刷)かも知れませんが・・。
 でも豪華ですよね。
 ボディの次はヘッドです。ペグ(糸巻)も全部外して磨きましょう。
 フレットは、このようにマスキングテープで覆い、指板にサビ落としが付着しないように作業します。

 

 

 こちらは買ったばかりの状態  こちらは完成品。
 どうですか!ひかり具合が解りますかね?
 アンプにつないだところガリもなく、問題なく音が出ました(ラッキー)
 まさしくレスポールのゴリッとした音でした。
 これで5,000円なんて大満足!
 また1本、bombのコレクションが増えました。やみつきになりそう〜!
 

ホントはオークションに出して、どれくらいで売れるかなぁ?とも思ったのですが、気に入っちゃったので、しばらく弾きまくろうと思います。